異世界でノーキル縛りは難しい

リュック 様作


あらすじ引用

ある日頭のおかしい男に殺されてしまった少年、入間真。

そんな彼を哀れんだ神は別世界で第二の人生を送る権利を与える。

しかし、代償として人を殺してはならない、という縛りが設けられるのだった。

彼は自信の経験から人を殺すなんてあり得ない、とその提案を飲んだのだが……?


*2話まで連載中(2021年11月21日時点)


1 読む前の印象や予想など(表紙やあらすじなどから想像したこと)

今まで読んだ作品などから異世界やファンタジーで考えられる”殺戮”の方向性は大きく2種。一つはモンスターなどの人以外が敵であるケース。もう一つは、国同士が戦争などをしていて殺し合わなければならない場合。

この物語での殺してならないのは人間である。それが難しいということは、少なくとも人間と戦わなければならない世界に転移、もしくは転生してしまうということなのだろうか? 

主人公が経験上、人を殺すことがありえないというのは恐らく、日本人であり一般人の場合だ。(自衛隊や警察や殺し屋以外の職に就いていた場合)他にもそんな国はあるのかもしれないが。少なくとも武器を携帯していない国の人ということになるだろう。さて、何故ノーキル縛りが、難しいのか楽しみである。


2 物語は(どのように始まっていくのか?)

まるでテレビなどで使われている宇宙空間のような場所から始まっていく。若く見える人物との会話の中で、主人公は喋らずとも心や考えが読まれていた。何故自分はここに居るのか? 何があったのか明かされていく。


3 良かったところ。印象に残ったところ。好きなセリフなど。

・よくある死ではない。

・主人公の死が、予想以上の体験に驚く。

・死を迎え、異世界でで第二の人生を送る物語は、基本死んでしまっても明るいものが多いと感じる。この物語は死の瞬間やその時のことを思い出し、恐怖や死と向き合うというのが珍しいスタイルだと感じた。

・異世界ものというよりミステリーであり、サスペンス、ホラーのような印象を受ける。


4 公開部分の感想

一話の文字数だけが多めである。主人公が自分自身と向き合っていく物語なのだろうか? と感じた。一話部分で分かるのは主人公が何故殺されて、これからどうなっていくのか? そして主人公の性格が分かるやり取りがメインとなっているように感じた。初めの空間は不思議な場所であるが、再び戻るのか? あの人物が今後関わるのか? 予想はつかない。現時点では感想は持ち辛いかもしれない。(まだ本編が始まったばかりな為)


5 物語のその先を想像して

恐らく一話目での主人公の考え方は、この世界で覆されるものだと想像する。タイトルから分かるように、平和な場所で暮らせるわけではないということだ。一話目での相手のセリフにある”常識の全く違う世界”。そこに主人公が送り込まれて影響を受けるのはどちらなのか? これが見どころなのだと思う。ただ、主人公もそちら側に染まってしまえばゲームオーバーなのだろう。そうなると、ひたすら逃げまくる物語になるのだろうか? とても予想がつかない物語だなと感じた。これからどんなふうに展開されていくのだろうか。

あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? おススメです。

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