理論派の俺が死にまくる  

硯 羽未様作


【あらすじ引用】

よく見かける、前世でプレイしてた乙女ゲーの悪役令嬢に転生してしまった私、ピンチからの逆転劇みたいなのあるじゃん?

ある日俺は《真宵》という女子高生として生きるはめになったらしい。

やけになった俺は【理論派の俺がまさかの乙女ゲー転生で生徒会長からパシリまで全ルート攻略の為に死にまくる】というタイトルをつけてみた。一体どうなる、俺。


1 読む前の印象や予想など(表紙やあらすじなどから想像したこと)

主人公の俺が、悪役令嬢転生のような物語をプレイすることになるのだろうか?

主人公がやけを起こしてつけたタイトルだけれど、タイトルの通りになるのか?

この時点ではまだ分からないので、楽しみな部分でもある。

一体どんなルートが展開されていくのだろうか?


2 物語は(どのように始まっていくのか?)

異世界転生などでよく感じる疑問点から始まっていく。確かに転生ものには2種類のスタートがあると思う。赤子からスタートか、ある年齢からスタートか。赤子からではない場合というのは、転移と転生の間のようだなと感じたことがある。いきなりうんうんと頷いてしまうような内容から始まり、理論派であることが納得できるような話の流れとなっている。どのような内容なのかはネタバレとなってしまうので、その目で確かめて欲しい。とても面白い論理的な仮説が述べられている。あなたならどの説を推すだろうか?


3 世界観について

例えばアドベンチャーゲームをプレイする。人は、いろんなエンディングを見るための順番や短縮方法などを考えてとしても、もっと根本的なプレイヤー(ゲームの中の人物)について深く考えたりはしないと思われる。何故なら通常人は、外の人(ゲームをプレイする人)だから。

これは書き手ならではの視点であり(ゲームプレイヤーではなく)、着目点がとても面白い。世界観の説明になっていないかも知れないが、読んでみるとこの説明にした意図が伝わるはずだ。


4 良かったところ。印象に残ったところ。好きなセリフなど。

・主人公が面白い。

物語の面白さの決め手はやはり人物だと思う。

その中でも、心理部分が物語の面白さを左右すると考えている。

この物語の主人公は”理論派”なのだ。面白いことを考えているなあと感じた。

・理論派であることが活かされている。

・自分の選択が自分に降りかかる悪夢を形成?!

(詳しくは言えませんが、笑ってしまった)

・ルートの詳細もあり、面白い。笑ってしまう。

・実際にゲームをしている気分になれる。


5 お奨めしたい部分

ゲームのその先について色々と考えさせられる。自分の好きなゲームをもしキャラクターとして実際にプレイすることとなったなら?

やはり一番気になるのはご臨終についてだろう。例えばオンラインRPGで死んでしまい他のプレイヤーに生き返してもらえないと、しばらくして教会に飛ばされるというのがあったが、実際にキャラクターとなったなら気が気ではないだろう。

この物語の舞台となるゲーム世界にもバッドエンドというものがある。バッドエンドのその先は? と考えると選択肢を選ぶのも慎重になるだろう。なにせ自分の生死がかかっているのだから。こういった多種のルートのあるゲームをしたことのある人は、いつもと違う視点で楽しむことのできる物語だと思う。


6 物語のその先を想像して

会長ルートのその先を想像してみようと思う。何となくだが、何か不測の事態が起きてバッドエンドになるのではないだろうか?

そんな想像をした。続きの楽しみな作品である。


あなたもお手に取られてみませんか? おススメです。

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