11話 ハーレム願望。


 11話 ハーレム願望。


「ほんまに……あたしが死なんと、将来、アウターゴッドが……」


「ああ。間違いなく召喚される。この世界をアウターゴッドに壊されたくなかったら自殺しろ」


「……」


「まあ、一つだけ、他にも、お前が助かる方法はあるけどなぁ」


 そう言いながら、ニィと黒く微笑む。


「……なんか……ろくでもなさそうやな……」


「なに、簡単さ。俺の性奴隷になって、毎日、奉仕しろ」


「……」


「ああ、言っておくが、お前ひとりだけじゃダメだ。俺はハーレム願望が強くてなぁ。たった一人の奉仕じゃ、とても満足できねぇ。せめて、紅院と、黒木と、茶柱にも、奴隷として、俺のシモの処理をしてもらう。それが、条件だ。理解できたか?」


「……自分、ものすごいクズやな……」


「理解してもらえて、非常に嬉しいよ。ははははははっ!」


 豪快に笑ってから、


「じゃあ、決心したら、紅院どもを引き連れて、俺の家にこい。まずは、俺のケツの穴から舐めさせてやる。じゃあな」


 そう言って、瞬間移動で、その場をあとにするセン。


 自室に移動した直後、

 センは、


「……ふぅ」


 と、ため息をついてから、


「瞬間移動させてくれたってことは、俺の行動にご満足いただけたという解釈でいいのか。ヨグ」


 図虚空の中にいるクソsiriに、そう声をかけた。


(見事だ。センエース。お前が持つ本来の性質が、あますことなく、しっかりとにじみ出ていた。あっぱれ。よっ、ロリコン性犯罪者。貴様こそ、真の鬼畜無双よ)


「……褒めてもらえて、嬉しいねぇ。涙が出るよ」


 歯ぎしりしながら、そうつぶやくセンに、

 ヨグは、たんたんと、


(よろこべ、センエース。貴様の奇行が認められ、貴様の携帯ドラゴンが召喚できるようになった。まだ、仮契約状態で、いくつかの機能がロックされている状態だが、しかし、戦闘面では、十分活躍できるだろう)


「え、マジで?」




(さあ、呼んでみろ。名前は――『チン〇ス』だ)




「……はい?」


(聞こえなかったのか? 貴様の仮契約携帯ドラゴンの名前は『チ〇カス』だ)


「……いや、もう、かわいそうすぎん? 俺もそうだし、携帯ドラゴンも……」


(ふむ、不満か……では、私の権限を最大限に駆使して名前だけでも変更してみよう。うむむむ……はぁっ!)


「……変わりましたか?」


(ああ。『バギー』に変わった)


「……そりゃまた、ずいぶんと変わったじゃないの。ちなみに、意味とかあるのか? まさか、赤っ鼻の道化じゃないだろうな」


(意味は、『バグだらけ』だ。だから、『バギー初代ポケ〇ン』とルビを振ってもいいかもしれない)


「……ゲームフリ〇クも、それに関しては、さすがに、文句の一つも言えないだろうぜ」


 と、ダルそうにそう言ってから、


「……出てこい、バギー」


 そう呼びかけると、


「……きゅぃ……」


 やる気のなさそうな、ふてくされ面の携帯ドラゴンが召喚される。


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 登録名 『バギー(仮)』

 型番  『IS=GPQC/タイプE10‐PT198』


 《強化値》    【1%】

 《容量》     【10】


 [HP]     【1%】

 [MP]     【1%】


 「攻撃力」    【1%】

 「魔法攻撃力」  【1%】

 「防御力」    【1%】

 「魔法防御力」  【1%】

 「敏捷性」    【1%】

 「耐性値」    【1%】


 所有スキル、なし。


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