第2話 朝の時間 第三者目線で描く
予報では「午前4時頃の気温は3℃」
昨夜、iPhoneXの天気予報アプリで確認した。
「いつもより冷えるのではないか」
用心深い彼女は、いつものパジャマの上に流行りのモコモコウエアを着て寝床へ入り、スマホの画面を見ているうちに寝落ちした。
「何だか冷えるなぁ」
目が覚めた時、寝床から見える位置にあるアナログの目覚まし時計へ目をやった。
針は午前4時を指していた。
予想していた以上の寒さに布団の中で身をすくめた。手だけを出して、サイドテーブルの上にある、ヒーターのリモコンのスイッチを押した。
温度設定は25℃。気温差を埋めるため、温風ヒーターはフル回転で稼働した。
2、3分経つと、設定温度に近づいたのか身体も温り、起き上がることができた。
「買っておいてよかった」
今年の初め、緊急事態宣言が発令になると知り、ちょっと無理をして最新式のヒーターを購入したばかりだった。
空気も乾燥しているらしく、彼女がモコモコ靴下を脱いだ時、踵に繊維が当たるザラザラ感があった。
「昨日の夜クリームを塗ったはずなのに」
そう呟くと、スマホで足のお手入れ用品を検索し始めた。
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