第7話






「パーティーに入れてください!」



---は?この子今なんて言った?


いや、何を言ったかはわかる。パーティーに入れてくれと言っているようだ。

んー、パーティーにいれてといわれてもなぁ。俺は男一人だけなのは知ってるだろうに、そんなところに一人で入れてくださいって、、、危機感ないのかな?そんなつもりは全くないが。


---どうしたものか、、、


そりゃ、イリヤは可愛いと思うし一緒に冒険出来れば楽しいと思うけどさぁ。そうじゃなくない?さすがに入って言ってもなぁ、、、居ないだろうけどクラスメイトの奴らに見られでもしたらめんどくさいことになりかねない。


いや、クラスメイトとかはどうでもいいんだけどさ、どうなの?世間的にさ。


「んー、と俺とパーティーを組みたいんだっけ。俺、パーティーって言うか今のところソロだけどいいの?その、、、男女一人づつになっちゃうけど。襲われるとか考えないの?」


「大丈夫ですよ。だってカズトさんがその気なら、さっき私はもう襲われちゃってますもん」


いやね?襲わないよ?襲わないけどさ?

とは言っても、そう言われちゃうとなんも言い返せないしなー。




はぁ、まぁ悪いことではないし一緒にやっていくのも悪くないかな?そうだよね?


「わかったよ。そんなふうに言われちゃ断れないじゃないか。とりあえず、パーティーは組むよ」


「ホントですか!やった!ありがとうございます!」


俺もこの世界で分からないことも多いから、イリヤに聞いておこう。それぐらいは許されるだろう。


「ちょ、はしゃぎすぎだ。めっちゃ目立ってるじゃん」


「あ、すみません。そうだ!言い忘れてました」


「なんだ?」


「これからよろしくお願いします!」


「ああ、よろしく」




こうして、クエスト一日目にして仲間が増えたのだった。




あ、スキルのこととかすっかり忘れてた。イリヤには言うべきかなぁ。




なんて考えながら俺は宿に戻った。






-------------

ちなみにカズトは途中でやっぱりかとか思ってました。

少なくてすみませんm(_ _)m

もう少しこんな雰囲気が続きます。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る