第67話 封印
この力・・・これってもしかして・・・
僕が力の気配に驚いていると、祈りを終えたフェイルが立ち上がった。
フェイルには、祭壇から黒いオーラのようなものが流れ込んでいる。
「素晴らしい。この力はかつて我が神が、怨敵である魔神を屠った際に封印したもの。一度この封印を解くと、100人の生贄を捧げないと再封印できないが、これも、我が神の敵を倒すためのもの。お許しになられるだろうし、100人の命くらい安いものだ。」
クソ野郎め・・・にしても、やっぱりジードの力のかけらだったか。
と、いうことは、この祭壇にはジードの体のかけら、たしかジードは球体になってる水晶だって言ってたけど、それがあるってことだ。
よし、まずはこの野郎をぶちのめす!
僕がそう思っていると、フェイルは、
「我もまた、過去にはモンクとして戦っていた過去を持つ者。先程の騎士のようにいくと思うな!」
来る!
フェイルが飛び込んでくる。
早い!
僕は、一度間合いを切ろうと、後ろに飛び退いたが、フェイルはそのまま着地した後、追い足で僕に追いつく。
くっ!!
フェイルは、そのまま右手で、突きを放ってきたので、僕は左手払いながら、そのまま左手でフェイルの顔を裏拳を狙う。
しかし、フェイルは、状態を反らして躱しがてら、そのまま後方宙返りをしながら蹴りを打ってきた。
サマーソルトキックかよ!
間一髪、顔を傾けて躱せた・・・いや、カスッてたか。
頬に若干の出血があった。
強い!というか、よく人の身のままで、ジードの力を受け入れることができたな。
これは強敵だ。
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