第105話 薄れた想い

叔父が仕事中の事故で介護が必要になった。叔父の介護をする中で、いつも笑顔だった叔母の顰めっ面が増えていく。数年が経ち、叔父の葬儀の間も叔母は顰めっ面だった。葬儀が終わって親戚で集まった時、「疫病神がやっと死んだ」と叔母は笑った。在りし日の叔父と叔母の仲睦まじい姿が脳裏に浮かんだ。

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