第40話 「正義なんて、人によって違うじゃない」と破り捨てる。

無実の人間を救った。そのせいで彼に恨まれた。「犯人を守るためだったのに」と泣かれた。数日後、彼は真犯人の息子に殺された。死の間際に、彼は「殺人犯にしてすまない」と泣いたそうだ。私は、正義を貫いた。後悔していない。何も間違っていない。

──世間から非難され自殺した父の遺書。

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