第38話 悪霊はとっとと成仏しろよ、彼女は俺のモノだ。

親友の彼氏はいい人だ。優しくて頼りになる、非の打ち所がない人。だから余計に憎い。少しでも欠点があれば、いつもみたいに始末できるのに。親友は私のところに戻るのに。

「そろそろ終わりにしようか」

憎い男は優しい笑顔で手を振りかざす。その手には札。体が消えていく中、私は怨嗟の言葉を叫ぶ。

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