第35話 「親友」を失った日。

親友に無理やり唇を奪われた。咄嗟に彼女を突き飛ばし、私は泣きながら彼女を罵った。彼女が同性だったからではない。彼女が私を性の捌け口として見ていたことがショックだったのだ。彼女との友情は私にとって神聖なものだったのに。「ごめん」と呟いた、震えた彼女の声が今でも頭にこびりついている。

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