第18話 「一世一代の大勝負」

心臓がうるさい。手を握ると汗で濡れていた。落ち着け。ここで失敗したら、俺は生きていけない。目の前の彼女はキョトンとしていて。もうやるしかねえ。俺は彼女にひざまずいた。懐から小さな箱を取り出し、そっと蓋を開いた。

「俺と結婚してください」

太陽のような笑顔が見られるのは数秒後のこと。

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