第5話 偽りの祝福

想い合った二人は必ず結ばれる。そんな夢物語を信じていた。どうして私たちは許されないのだろう。何かの罰なのだとしたら、甘んじて受け入れなければならないのか。白いドレスを着た貴女を見て思う。ああ、私に勇気があれば、あなたの手を取ってこの場から連れ出すのに。笑顔でそんな勝手な願いを隠す。

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