周囲12.テスト結果
「……まぁ、こがなんかな」
「よう、
「
「え……後ろから声かけたのに悲鳴上げてくれない……」
「どこにガッカリしちゅーのよ、あんたは」
「あの『うぴゃあ』好きだったのに……」
「好きで悲鳴上げちょったんやないわよ。どんな喜び見出しちゅーのよ」
「つーか日紫喜、教室なのに方言隠さなくなってきたな」
「われのせいやろうが……カラオケの時にいつもの調子ではなしかけてくるき、うちもつい……」
「いいじゃん。みんな可愛いって言ってくれたんだし。驚いてたやつも多かったな」
「方言だと怖がられるかいじめられるか思うちょったき、隠しちょったのに……。うちの心配なんやったが……」
「まぁ、その後に恥ずかしくて俺をボッコボコにしたことはちょっと恐れられたというか……それも可愛いという声も上がってたけど」
「それはあんまり嬉しゅうないわね……」
「俺も日紫喜がみんなに好かれるのは嬉しいけど、日紫喜の可愛さに男が気づいちゃって、ライバル増えないか心配してる」
「っ!! ……またそがなこと……止めてよ」
「日紫喜ー……他の男に行かないでー……俺を捨てないでぇ……」
「いや、うちが好きなのは鳥谷部先輩やき……」
「それなら安心だな」
「安心せんで!!」
「とりあえず可愛い日紫喜ちゃんは俺のだってみんなにアピールしとかねぇと」
「はぁ……もうええわ。それで? 伊達山はテストどうやったのよ?」
「うむ!! 一部補習だ!!」
「えぇ……夏休み補習やない……。ご愁傷様」
「そこで日紫喜に頼みがある」
「?」
「夏休み、俺と一緒に一日で良いからデートしてくれね? それで補習頑張れるからさ」
「……」
「……やっぱダメ?」
「……別に、デートじゃのうて一緒にお出かけするくらいならええけど」
「!? マジで?! マジで言ってる?!」
「デートやないわよ!! 鳥谷部先輩もきっと夏祭りとか行くはずやき、それを眺めに行くのになら付き合うちゃる!!」
「よっしゃぁ!! 日紫喜とデートだ!! 補習頑張る!!」
「聞いて!! デートやないき!!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます