会話21.ナイトプール

「今年初のプールインザ私! しかもナイトプール!」


「随分とはしゃぐなアスカさんや。後その英語、間違ってるからな?」


「オウカさんや、女子にとって新しい水着のお披露目は大きなイベントなんですよ」


「そうなのですか」


「そうなのです。それを踏まえた上で、さぁ! 私の水着姿の感想をどうぞ!!」


「……」


「ちょっとセクシーなポーズしすぎたかな? 見惚れて声も……」


「布少なすぎないか……?」


「そこなの?! パパ目線?!」


「いや、他の奴らにジロジロみられるだろそれ。心配だ、実に心配だ」


「オウカに見せ終わったら、ラッシュガード着るから平気だよ」


「それにしてもなぁ……プールでビキニって……」


「いや、プールだからビキニでしょ。オウカが初めてナイトプールに連れてきてくれたからね、気合い入れちゃった」


「連れてきたの、ちょっと後悔してる」


「大丈夫、見れるのはオウカだけだよー。それにこれ、割と大人しい部類だし」


「大人しいのか?」


「Tバックにもなってないし、ちゃんと胸全部隠れてるでしょ?」


「まてまて、どんな水着選んでたんだお前」


「それはママからもらったんだけど、布少ないのに高いんだよねアレ」


「えぇ……?」


「これは友達と選んだ奴だから安心でしょ?」


「……まぁな」


「それじゃあ、初のナイトプールを楽しもー! 高校生可のとこだから、そこまで遅くはなれないけどー」


「そうだな、とりあえず楽しむか」


「あ、凄いヤツは今度、家で見せてあげるね? 楽しみにしててね?」


「……それはいいんだけど、なんで腕絡めてくるんだ?」


「ナンパよけー。さ、レッツゴー!」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る