10.長編小説を書くために(おまけ)

【長編小説を書き上げた時にやってみて欲しいこと】

 長編小説を書き上げた時、ぜひやってみて欲しいことがあります。

 それは、自作の自己レビュー・フィートバックを行うことです。


 レビューを頂くととても嬉しいし、参考になりますよね。でも、もらうだけでいいんですか? あなたの作品なのに?

 まずは自分自身で作品を振り返ってみるのはいかがでしょう。

 このエッセイも、もはやエッセイというよりは私の振り返りノートになっています。すみませんでした!!

 でもこれ、めちゃくちゃタメになる。本当に。

 今まで感じてきたこと、意識してきたこと、それを明文化して再整理することで、『パピポ』が真の意味での完結を迎えた気がします。

 是非、作品の最後の〆に自己レビュー・フィードバックを行ってみてください。

 イマイチだったことだけではなく、頑張ったところ、よくできていたことも。


【執筆のスイッチが入らない時】

 短編・長編問わずですが、小説を書くモチベーションがない——という時、ありますよね! 私はめっちゃある。というかムラしかないくらい。『パーティー・ピンク・ポッパー』も一年かけてゆっくり書きましたが、実際の執筆時間は2〜3か月くらいでノンストップ。残りの9か月はインプットばかり……。カクヨムの小説だけでなく、商業小説、ゲーム、アニメ、映画いろいろ。

 では、そのモチベーションをあげ、「書くぞ!」というスイッチを入れたのは一体何だったのか。


 それは、主人公のイラストを有償依頼することでした。


 前作『深海シティ4cb8e7』の頃からお世話になっている絵師さんに、『パーティー・ピンク・ポッパー』の主人公のイラストを有償依頼しました。前回は完結祝いでお願いしましたが、今回は宣伝の意味を兼ねて先に。

 その依頼が、スイッチ。

 イラストをお願いする過程でぼやけていた主人公の輪郭がどんどんはっきりして、それと同時に愛着も倍増。イラストが完成すると、「早くこの子を世に出したい、自慢したい!」という気持ちがいっそう強くなりました。


 公募でしたら「締め切り」があるので、そこでスイッチが入る方もいるかと思いますが、Webの場合、締め切りは自分の心の中だけ。いくらでも延長可能です。

 自分にハッパをかけたい時は、イラストを有償依頼するのもおすすめです。(無償ではなく、有償というのも個人的にはポイントでした。微額ですが、お金をかけると、それに見合うだけのパフォーマンスを発揮したくなりました)


 なお、私が宣伝の時にあまりイラストをつけて投稿しなかったこともあり、宣伝時にイラストをつけても効果があるのかは不明……。

 しかし、主人公により大きな愛着を持てたという点で、私の創作活動に多大な影響と刺激を与えてくれました。なので、決して無駄な買い物ではなかったことをここに表明させていただきます。

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