物語、始まる…かもしれない

プロローグ

高校生、入学して3、4ヶ月も経てば慣れてくる頃である。

そして、自分がどんな人間かわかってくる。

クラスでどんな立場なのか、勉強はどれくらいできるのか、部活もどのポジションなのか、委員会で自分が何をするべきなのか。

そして、恋愛においての位置づけ。




大まかに見て一般的な高校生は一番”これ”に苦しむのかもしれない。



この、”恋愛”というものに。



高校生というもの、それまでと比べて恋愛事情というものが一番変わる。

何故だろうか、カップルの量が格段増えるのだ。

皆さんも経験がある、または、経験しているのかもしれない。

多くの者が恋人が欲しい!恋人が出来ない!と悩んだ、悩んでいることだろう。多分。

多くの者が、周りは恋人がいるのに、自分にはいない!と焦った、焦る者も多いだろう。

そして、それ以前。「”恋”というものが何か」と悩んだ者も多いだろう。恋を気にする間もない者もいるだろう。




とある少女もそうである。


周りは変化しているのに、自分は変わっていない気がする。

でも、恋なんてわからない。それに、気にする暇もない。

そんなものなんて縁遠い。私には関係のない世界だ。

彼女はそう思っているし、ずっと変わらないと思っている。





でも、一つの要因によって世界はいとも簡単に変わってしまうのだ。

一つの要因で世界の見え方が変わってしまうのだ。



これは少女の世界が変わるはなし

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