8月15日 いつもそばに置いて

「茜音ちゃん、いつも傍にいて」

「それはこっちの台詞」


ふと夕焼けを見ながら呟くと、

すぐ横から返事が返ってきた。

二人で夕方の散歩をしていると、

小さい花屋さんを見つけた。


「こんなところにお花屋さんだ」

「あ、これ茜音ちゃんっぽい」


近くに飾ってあったポップの言葉を見て、

つい俺は手を伸ばす。


誕生日花:『フレンチマリーゴールド』

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