6月13日 特別な人
「茜音ちゃん」
「ん?」
「いや……」
2人で出掛けていた帰り道。
いつもより口数が少ない彼に痺れを切らし、
私は突然立ち止まる。
「楓斗くん。いつもここぞって時に手を差し伸べてくれるあなたが好き」
「……!」
「私、楓斗くんと」
「俺と付き合ってください!!」
2人の声が重なった。
「もう!遅いよ」
誕生日花:『ベニバナ』
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