4月27日 昔の恋人

「昔の恋人とかのこと思い出したりする?」

「んー、ないかなぁ。逸樹くんでいっぱい」

「うわ、惚気られた~」


わざと両手で顔を覆う茜音。

それを笑いながら見つめつつ、

彼女の真意を探ろうと質問し返してみる。


「茜音ちゃんは?」

「まだ…思い出す。でも、良い意味で」


彼女の表情は晴れ晴れとしていた。


誕生日花:『セイヨウオダマキ』

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