3月16日 甘美な思い出

『茜音、すごく似合ってるよ』


彼は、優しく微笑んだ。

手には太陽の光に当たって、

光り輝くものが収まっている。


『あなたに愛されて、とっても幸せだよ』


自分の手を見つめながら、微笑み返す。

幸せに満ち溢れた日々。

毎日、彼に恋をしていた。


いつまでも続くと信じて疑わなかった。

甘く、淡い記憶――。


誕生日花:『ジンチョウゲ』

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