3月2日 決してあなたを捨てません

「どこにも行かないで……」


服の袖を力なく掴まれ、呟かれた一言。

熱で潤んでいる瞳で見つめられるのは、

なかなかの破壊力だ。


風邪を引いた彼女のお見舞いに来て、

初めて彼女が自分に甘えた。

弱っている時の彼女も可愛すぎて、困る。

そんな彼女を安心させたい。


「俺は、茜音ちゃんを置いて行かないよ」


誕生日花:『オキザリス』

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