2月24日 慰め

「桜空?」


自分の名前を呼ぶ彼の声を聞いた途端、

我慢していたものが後から溢れ出し、

止まることなく頬を伝っていく。


「桜空の悪い癖だなぁ」


彼は苦笑いしながら、頭を撫でて

そっと抱き締めてくれた。

本当に甘やかされている。


いつの間にか、彼に抱き締められるのが、

一番の落ち着く場所となっていた。


誕生日花:『アイスランドポピー』

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る