小学生の頃に好きだった彼と再会したとして、あなたは付き合えますか？

ロマンチックな独り言 〜誰に聞かれることもなくつらつらと〜

　運命って信じますか？

　私は信じています。

　小学生の時のクラス替え。

　あなたと６年間同じクラスになった時に、運命を感じました。

　ずっと同じクラスだったから好きなのか。

　好きだったから同じクラスになれたのか。

　恋心の始まりがどこかなんて、もう私にはわかりません。

　それでも、あなたのことが好きです。

　今日を迎えるこの日まで、あなた以外の人を好きになったことはありません。

　この思いに嘘偽りはなく、混じりっ気なんて微塵も、純白純粋であることを誓います。

　でもきっと、ううん絶対に、あなたは私の思いは知らないのでしょう。

　ずっと秘めていたから。言えなかったから。

　同じクラスでも、席が隣になったあの時間でも、卒業式の日にすら。

　私には、あなたとまともに話した思い出がありません。

　あなたを何度夢に見たでしょうか。

　その度に喜び、夢の中ですら告白のできなかった自分を嘲笑しました。

　そんなあなたが、私の中ではずっと小学生の12歳だったあなたが。

　今、私の目の前にいる。

　成長して、成人して、でも少しの面影を残していて。

　左手の薬指には、キラキラと光る素敵な指輪を着けていて。

　あの頃に置き去りにされていた私の青春が、残酷な形で姿を表したのです。