He's Coming To Me〜清明節、彼は僕のお墓の隣にやってきた
親が面白いからと有無を言わさず見せてきた作品の一つで、人と幽霊のBLくらいの情報しか無い状態で見始めました。
そして一日で完走しました。
休みなく見続けて一日が終わりました。
《基本情報》
【あらすじ】
22歳の誕生日に亡くなり、成仏できずにいる青年・メット。ある年の清明節、タンという少年がメットの墓の隣にやって来る。彼はメットの姿が見えているようで…。数年後、大学生になったタンと再会したメットは、成仏できない謎を探るべくタンと同居を始める。
(U-nextより引用)
【登場キャラ】
☆メット
役者 プラチャヤー・レァーンロード(シントー)
成仏できず、お墓にずっといるカセットプレーヤーを持った幽霊。
22歳の誕生日に死んでしまったこと以外の生きていた頃の記憶がほとんどない。そのためになぜ成仏できないのか分からない。
無縁仏ゆえにお墓参りしてくれる人がおらず、墓は荒れ放題になっていた。それでも誰か来てくれないかずっと待っている。
そんな状態のまま10年経った清明節にやってきた少年と目が合う。自分の姿は見え声も聞こえているみたいだけどなぜか答えてくれない。そんな少年に少しずつ惹かれだす。
チョコと豚の串焼きが好き。
☆タン
役者 パワット・チットサワンディ(オーム)
幽霊の見える大学生の人間。
幼い頃から父親と一緒に墓参りに連れていかれており、その時からメットの姿が見えていた。しかし知らない人と話をしたら父親が起こるのでその忠告を守ってメットとは話さずにいた。
大学受験が終わり、免許を取った後に再びメットの墓参り行くことになった。初めて出会ってから11年目、来年はもう来れないと伝える。
メット自身は成仏できない理由が『葬儀をしてもらってないから』だと思っているが、タンは『死因を知らないから』だと知っている。それを可哀想に思って自分の部屋に連れて帰ることにした。
メットが他殺であると知っていたためにその犯人を有罪にするために法学部へ進学した。
バスケ部に所属している。
☆キャオ
役者ハリット・チーワカルン(シング)
タンの友人で人間。
おかしなご近所さんがいるために幽霊と話すタンが麻薬中毒になったと勘違いする。心霊現象が起こるとうんちがしたくなる。
バスケ部に所属している。
☆プリンス
役者 ワチラウィット・ルーアンウィワット(チモン)
タンの友人で人間。
自分の経歴に箔をつけるために学生会長をしている。そのため過去問でズルができるから資料室に侵入しようというタンの提案に賛同して実行する。
真剣にバスケが好きで集中していないタンに対し部活をやめろとまで言ったりもする。
バスケ部に所属している。
☆プライ
役者 サローチャー・ブリン(ジージー)
タンの友人で人間。
シン先輩と付き合っているが気持ちはほとんどない。タンのことが好きだけどその気持ちは伝えないままでいた。
☆ジェン
役者 チョンナカン・アーポンスティナン(ガンスマイル)
メットと同じように成仏できていない幽霊。
メットに対して人間と関わりを持つな、感情を持つなと忠告していた。
いつもつまようじを咥えている。
☆アグン
役者スッターティップ・ウッティチャイプラディ(アムペア)
メットと同じように成仏できていない幽霊。
メットが人間とかかわりを持つことには賛同していてジェンがメットに対してイタズラするのをたしなめている。
扇子を持っている。
《作品の感想》
【満足度】
☆☆☆☆☆
・人×幽霊の結ばれない恋!
もう最初に人と幽霊のBLって聞いてから絶対結ばれないやつやん! ってワクワクしました。だってどれだけ好きになっても絶対に結ばれないじゃないですか……! 住む世界が違うというか生き返れないなら一緒にいるためには死ぬしかない、みたいな。
そんな恋愛って…………さいこうです………………!
【個人的にこんな人にオススメ】
・人×人外好き
・短い物語がいい
・ハッピーエンド
逆に、
・甘くて幸せな物語だけ観たい!
って人にはオススメできないです。
【良かった点】
・メットが子供みたいで可愛い
死んだ後、成仏できずにお墓でじっとするだけで20年も過ごしたメット。ほとんど外を知らなかったせいかタンと墓地の外へ出た時にはとても楽しそうにしていたんですよね。その後もタンと一緒に大学へ行った時も幽霊特有のタンにしか見えないっていう特性を活かしてイタズラしたり、子供みたいな口げんかもしたり。
22歳というタンよりも歳上なのにどこか子供じみているところがめちゃ可愛いです。
・エンディングでも可愛い
次回予告後のエンディングではメットがエンディングの曲を聴いている風に描いているのですが、それがとても可愛いです。直前の次回予告は基本的に不穏な内容なのですがその後に音楽を聴いて楽しそうにしているメットが出てくるのでどこかほっこりするんですよね。
辛い気持ちを次観るまで持ち越さないような作りに感じて好きですね。
・5話、6話から急展開
緩やかに進んでいたと思ったら急展開で物語が進んでいきます! 特に母親が出てきた辺りからはもうドンドンドン! みたいに衝撃が叩きつけられていってもう止まらないです!
【どちらともいえない点】
・前半はBL感が少ない
最初は女の子のメインキャラであるプライがタンといい感じの雰囲気を出してきます。しかもタンも満更でもない感じ。そんな中でキャオはプライにアプローチをかけますしプリンスもどこか気にかけているような雰囲気。
関係性としては
メット→←タン←プライ←プリンスみたいな感じでちょっとこじれてます。
人と幽霊の物語に主題を置いているためにかなりBL色は抑え目にされており、結果として最終話までいってもキス以上の行為はしませんでした。
【惜しい点】
・8話までしかない
12話までだと思って観てたらまさかの8話で終了……!? びっくりしました。まだ中盤だと思っていたのに終盤だったとは……5話からの急展開も納得です。だって半分を過ぎたんですから。いや本当に辛い……
もっと観たい! もっと……! ってなりました。
・部屋がモザイクだらけ
タンの部屋はバスケ選手のポスターやバスケアニメのグッズなどが沢山あるのですがほとんどモザイクが入っています。しかもかなり雑な。
タンの部屋のシーンはかなりの回数出てくるのでその度にモザイクが目に入って集中が途切れてしまいましたね。
権利問題があるのですが仕方ないと思いますがモザイクだらけの部屋で真剣な話はやめてほしいですw
【まとめ】
8話という短めなストーリーかつBL色薄めのドラマゆえにタイのBLドラマというニッチな作品の中ではとっつきやすい作品なのではないでしょうか。
作品自体も面白いですし、しっかりと満足感もあり、薄めとはいえBL作品として満足もできます。
サラっと親から勧められただけですが本当に見てよかったです!
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