映画

劇場版セーラームーンETERNAL 前編

セーラームーンcrystalシリーズ待望の新作! 原作第4期であるデッドムーンサーカス編をアニメ化したものです。

ネタバレありの感想などをつらつら書いていこうと思います!


【大前提】

まず、大前提としてわかっていてもらいたいのが多くの人が

『旧作>Eternal(crystal)』

と思ってしまうのは仕方がないことである、ということです。私もこれには同意します。

Eternalがいかに最高だと思っていても圧倒的に作品時間が足りません。旧作のSuperSは全39話(正確にはセーラースターズの6話までネヘレニア編が続くので実際には45話)あり、時間にしてネヘレニア編は本編22分×45話で990分、約16時間半です。対してEternalは前編80分+後編80分で160分、約3時間です。

もし仮に同等の状態で勝負するならSuperSのうち、ストーリーに関わる7話だけを観せてEternalと比較してもらわなければなりません。ここまでしてようやく同等の土俵に立てるのでそもそもEternalを旧作と比べること自体が間違っていると思うのですがだからと言ってcrystalの1、2期のようなことになってしまっては困るのであくまで

『旧作と比べて面白いか』

ではなく

『原作のセーラームーンをちゃんとアニメで観られるのか』

で私は最高の作品だと言っています。




【よかった点】

・まじで旧作アニメの絵柄

crystal3期のキャラデザもよかったですがやはりセーラームーンと言えば旧作の絵柄なんですよね~セーラームーンと言えば旧作の絵柄。この絵柄で映画を見れるなんてね~いい時代になりましたわ。


・アマゾネスカルテットのセクシー度が上がってる

旧作アニメを見返してて気づいたんですけど、旧作アニメってみんなタイツみたいなのはいてるんですよね、ETERNALでなんか印象違うなって思ってた理由が判明しましたよ。みんな生足なんすよ。

ジュンジュンなんて股間部分しか守ってないですよね。エッチ。


・内部四戦士の覚醒・変身シーンかっこよすぎ

マーキュリー

水の演出いい……もっと踊るような演出でもよかったけど、控えめだったね。演出としては旧作より3期に近かったね。旧作の超絶あっさり変身好きじゃないからETERNALのやつ好き。


マーズ

3期の時に炎を纏っているときからヒールを履いてるのが若干あれだったのがしっかり直ってましたね。変新編削除のためcrystalにあった変身面のアップはなくなったけどやっぱマーズの変身シーンって美しすぎつわ……


ジュピター

ごめん、正直3期との違いがあんまり判んなかった。それよりも必殺技の方が楽しみすぎて……


ヴィーナス

crystal3期の謎顔アップからのセーラー服着用ではなく旧作に近いキラキラを浴びてセーラー服着用、その後上から降ってくるという演出でした。旧作のヴィーナスだと着用のシーンがないのであえてそこを入れたんだよね。正直、無くてもよかったのでは? と思った。ワンテンポあそこでなんかズレたような気がしてさ。みんなセーラー服着用シーンがあるからヴィーナスも入れたのかなって感じ。

でも3期で言われてた股に腕を入れすぎ問題は解決しててよかった! 降ってくるときじゃなくて途中でちょっと股に手を入れる演出になってたね。

あと、crystalではティアラが見えるように変身後は髪形が変わっていたヴィーナスだけどETERNALではティアラ装着時だけ前髪が広がる仕様でしたね。あの演出はいい。あとねあとね! 髪を手でかき分ける動きがあったの最高だったの!あれ好きなの!!!


・マーズがスペルを間違える

変身の呪文って今まで間違ったことなんてなかったやん? マーズは間違えた。たぶんスペルを間違えていなくても変身できなかったけど、マーズの焦りや意識の混濁によってスペルを間違えてしまった。アニメのキャラって絶対に間違えないじゃん、でも実際の人って推せっているときとか慌てていると間違えるじゃん。マーズも人間なんだ。悩みもするし苦悩もする、だからこそ焦った状況では変身の呪文であっても間違えてしまうんだ。

人間味のあるあのシーンはそのままであってよかった。

てかどうでもいいけど至福のマーズ可愛すぎたよね。髪型を変えるのってセーラームーンアニメだと珍しいよね。




【旧作アニメとの違いで驚くだろうとこ】

・アマゾン・トリオが一瞬で死ぬ

旧作アニメだとアマゾネス・カルテットと同等の存在(力的に、ではなくアニメの構成的にという意味でです)なために第4期途中までレギュラー出演していました。そのため旧作アニメの活躍を期待していた人からすればがっかりでしょう……アニメオリジナル設定はcrystalでは亡き者にされてしまうので仕方ないのですが。

あと、地味に旧作だと「人間だと思っていたのに人間じゃなくて最期は人間になれた」という設定なのですが原作では「長年人間になりたかった三匹がアマゾネス・カルテットによって人の姿にしてもらったつかいまのひとつ」という設定でした。そのためあそこまで大きく宣伝していた割に一瞬で死ぬという活躍でした。

原作を知っていた私ですら「うわっ、死ぬの早っ!」と思ってしまいました。掘り下げという概念でいえばやっぱり旧作アニメの方が多いですね。なんたって原作ではただのレムレスの一体(戦う直前に生み出され、セーラームーンに倒されるだけの存在)でしかないのだから。


・マーズが別人

これは言わずもがなッて感じですね。別人です。

もしくはアニメと原作では育ち方が違ったのでしょう。

私は原作の凛々しくも美しいレイちゃんが好きです。映画で覚醒した時の変身前に目を開けるシーン(PVでもあったはず)が最高に好きすぎてあれだけをループで再生できる。


・「トゥインクル・エール」からの「ムーン・ゴージャス・メディテイション」じゃないの?

実はちびムーンがペガサスを呼んでからムーンの必殺って流れは完全にアニメオリジナル。原作ではあの鈴ってプライベートアイテムでしかないのよ。SuperSの映画でWムーンで「ムーン・ゴージャス・メディテイション」打ってたけど、あれが本来の姿だからね。Wムーンで変身し、Wムーンで必殺技を放つ、SuperSでSが2つあるのは基本的にWムーンって意味なんでしょ? 知らんけど。




【妥協点】

・「ムーン・ゴージャス・メディテイション」を同じバンクで3回も打つ

元々バンクって流用されるようにあるから何回も流れるのはいいよ? でも映画であれば3回分別々に、とかバンクとバンクの間の一回はバンクではないものにするとかあったらもっと良かったかな。Wムーンでの必殺好きだからそこまで気にしないけどね。




【不満点】

・月色Chainon、私になりたくてが真っ暗のエンドロールでしか流れないこと

アレンジというかオルゴールっぽいのは劇中で流れていたんですけど、OPとしても流れず、エンドロール画面も真っ暗の状態だったため、ちょっと残念でした。

とはいえ前編の終わりであるため後編でいい感じに流れたらいいな~と期待しています。


・クライシス親子変身時、くるっと回る時に旧作アニメの時は下から順にセーラー服になるのに対し、ETERNALでは一気に変わる

無茶苦茶細かいことなんだけど、変身時に下からシュルシュルシュルって変わるんだけど、ETERNALだとパンって一気にセーラー服になっちゃうんだよね。


・どうしてもストーリーは駆け足

そもそも原作のセーラームーンを劇場2本でやるのは無理があります。特にデッドムーンサーカス編は内部4戦士それぞれが覚醒してクリスタル変身をするようになります。そのため悩み→覚醒のくだりが4回あるわけです。テレビアニメであれば4話に分けても続けてだと飽きてしまう可能性もあります。それを劇場だと通しで観るために駆け足だったりちょっと単調さを感じることはあるかもしれません。


・いいところで終わる

前編ゆえの悲しさですね。どうしてもいいところで終わらせて後編を見てもらわなければいけませんから。楽しみにしてください。




【全体的な感想】

後編も絶対観に行きます。そして前後編ともにBDも買う予定です。前編のパンフは買いました。後編も買うしビジュアルブックも買う予定です。

下手に言葉で語るよりこう書いたら伝わるかなw

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