第201話 登場人物紹介~その3~
登場人物紹介を作りました。
一.二章の各紹介から随分と変わったこともありますので、改めての紹介となります。
取りあえず登場順です。
あと、文章量が多いです。
お手すきの時間に読んで頂くことをお勧めいたします。
一応前作までの紹介を書いた後に
◇◇◇◇◇
の後の行から今作におけるその人物のネタバレがございます。
人物によっては作者の意見も入っております。
不快に思われたらブラウザバックをお願いします。
未読の方は◇◇◇◇◇の後には、どうぞご注意を。
【
この話の主人公。
柔らかな輪郭や優し気な顔立ちの女性。
あごまでの長さのショートボブの鳥海大学一年生の十八歳。
気が弱く人見知りの性格。
人よりも鋭い観察力を持つ。
◇◇◇◇◇◇(ここから本編ネタバレ)
黒い水の事件をきっかけに、流されてばかりの自分を変えようと日々、努力中。
この事件を経て、人を助けたいという思いが強くなり行動するが、大体が空回り。
時に敵の組織のお姉さんに誘拐されてみたり、またある時には皆の監視をくぐって、敵組織の上級発動者である観測者と内密に接触するなど、なかなかにアグレッシブなお嬢さんに変化している。
ちなみにあだ名は『有能なポンコツ』(命名:惟之)
親友の千堂沙十美の分身ともいえる少女さとみと、同化することによりマキエの資格を持つ。
はずなのだが、惟之の鷹の目には発動者として反応しない
更には発動の力が使えないなど、未だ一般人と変わらぬ立ち位置に居る状態。
二章より木津家で品子、ヒイラギ、シヤと四人で共同生活中。
無類のタルト好き。
その為、彼女への交渉にタルトを使用するのは禁じられている。
ちなみに観察力と共に記憶力もずば抜けている。
三歳年上の実兄に虐待されていた。
それに気づいた祖母の協力により中学二年から祖母と二人暮らし。
高校一年の時に祖母が亡くなった後は、一人暮らし。
敵組織の上級発動者である『観測者』により伝えられた不穏な未来を変えようと、現在奮闘中。
【
鳥海大学一年生。
さらさらとした肩までの長さの黒髪を持つ、つぐみの同級生であり親友。
当初はつぐみと同様に引っ込み思案の大人しい人間だったが、奥戸の力を使い自らを変えて、明るく人目を引くような女性に変わった。
しかしその力を利用していたのを白日に気づかれた為、奥戸によって発動者の反動と痛みを止める『薬』の原料として利用され死亡。
その後、自らの最期の願いである「つぐみを守る」という強い渇望によって落月の上級者である室の体内にて覚醒し、以降は室の体の中で存在。
室の発動の反動や痛みを抑える代わりに、つぐみの存在を落月に知られないようにする取引を室としている。
◇◇◇◇◇◇(ここから本編ネタバレ)
大人しかった前の性格の反動なのかとても強気&ゴーイングマイウェイ。
奥戸の蝶の力を使いこなし、その奥戸本人以上の発動を使いこなす念いの強さは相当なもの。
宿主の室を翻弄したりと結構な自由人。
ある意味セカンドライフをしっかりと楽しんでいるところも……。
自分の分身ともいえる少女さとみを導き、つぐみとの再会を促したり、何も知らない彼女に色々と指導をするなど、なかなかの「お姉さんスキル」の高さを見せている。
パートナーである室との関係も、互いを認め合うようになっており、なかなかに良好。
【
伊織高校一年生の十六歳。
ぶっきらぼうで言葉足らずの所があるが、本当は心の優しい人物。
幼少期より周囲から中傷を受け続けたため人間不信。
発動者の反動や痛みを抑えることが出来る力を持ったマキエの息子。
だがヒイラギには、その能力は備わっていない。
料理は得意な方で、木津家の食事は彼が担当している。
白日三条所属の下級発動者。
発動媒体は『
発動能力は人よりも早く動き、安全な場所に導く力を持つ『
つぐみが奥戸に誘拐され瀕死になった際に、対象者の害をすべて引受ける『肩代わり』の発動を使い、彼女の命を救った。
その代償で一時意識不明の状態で入院。
◇◇◇◇◇◇(ここから本編ネタバレ)
つぐみと沙十美の協力により、ようやく起きました。
療養後のリハビリで品子とつぐみを使い、『延長コードぐるぐる』を発動させ、力の回復をしっかりと確認。
さとみを餌付けしたり、誰かさんの試着をこっそり想像して真っ赤になったりと、ある意味で男子高校生らしい行動を続けている。
自分の能力『脱兎』に対しても、以前まではその能力等に対し劣等感を抱いていたが、つぐみとの出会いによってそれも変化。
他人に対してもしっかりと、自分をあらわしていく成長を遂げている。
【
多木ノ中学二年生の十四歳。
ヒイラギの妹。
顎までの長さのストレートの黒髪、切れ長の目が冷たい印象を与える少女。
兄と同様人間不信であり、何に対してもあまり反応を示さない為、周囲となじむことはほとんどない。
白日三条所属の下級発動者。
発動媒体は『犬』
発動能力は、対象者の場所の把握と離れている対象者の会話を聞き取ることが出来る『リード』
◇◇◇◇◇◇(ここから本編ネタバレ)
つぐみと接することにより、だんだんツンデレのデレが増加中。
当人もそれに困惑中。
新しい発動能力をつぐみの協力により習得。
目下、成功率を上げるために練習中。
最近はさとみとの交流も増え、デレのインフレ状態に当人も困惑している。
一方で相変わらず品子に対しては、無表情で愛情を受け続けている。
【
ふわりとした髪をセンターで分けた端正な顔立ちの大人の男性。
多木ノ町で雑貨屋を営む店長。
その正体は落月下級発動者であり、黒い水行方不明事件の首謀者。
発動者の痛みや反動を抑える薬を、強い欲望を持つ人間自身を原料にして作成していた。
白日にその事実を突き止められ、処刑人である室に粛正された。
◇◇◇◇◇◇(ここから作者所感)
実は年齢三十五歳という設定。
それなのに作者の都合により某サンタの格好をさせられたり、力を沙十美に利用されたりと結構不憫な人。
というか今作には名前のみで出ていな、……あ! 出てたか。番外編で。
もうこの方は出ることないから、ここの紹介もどうしようか、とも思ったのだが、一部の読者の方になぜか大人気。
場合によっては番外編に出てくる可能性もあるので、一応は紹介は残しておくという事で決着。
【
鳥海大学講師の二十七歳。
美しい黒髪を無造作に後ろで束ねた、凛とした顔立ちとスラリとした姿の女性。
木津ヒイラギ、シヤ兄妹とは従姉の関係。
シヤが大好き。
ストーカーレベルに大好き。
白日三条所属の上級発動者。
発動能力は記憶消去や一時的に人を操ることが出来る能力。
料理の腕は名実ともに殺人級。
◇◇◇◇◇◇(ここから本編ネタバレ)
今作になってから何かとひどい目に遭っているのは、大人としてもがいている最中という事で。
一つ上の登場人物と一緒に某世界ではサンタとして大活躍。
ヒイラギ復帰後、全身を延長コードでぐるぐる巻きにされるなど、奥戸以上の縛りプレイを発揮。
胸の大きさが控えめなのが、ちょっとした悩み。
過去編において十年前までは、惟之に対して敬語を使っていたという事実が発覚。
そして惟之が現場復帰をするためのきっかけを作り、サングラスの提供者であったことも明らかに。
少女さとみにつぐみよりも早く接触し、彼女達二人が共にいられるように促したりするなど彼女なりに皆の事を心配し想っている。
一方でさとみに対する過剰な愛情で、よく木津家の台所に封印されている。
つぐみに発動者の予兆が出た際にも彼女を巻き込まないように、傷つけないようにと一旦は突き放す行動に出る。
だが、「皆を守る為なら決して諦めない」という思いを自分と同じようにつぐみも持っていた事を知ることにより、彼女を発動者として、白日の仲間として認めるようになる。
【
センタパートの短髪にサングラスと一見、怪しく見える長身の男性。
白日二条所属の上級発動者の二十九歳。
発動媒体は『鷹』
発動能力はその場に居ながら周囲を見ることが出来、発動者の気配を察知できる『鷹の目』。
攻撃に使用する『
十年前に起こった事故で、右目の発動能力を失っている。
◇◇◇◇◇◇(ここから本編ネタバレ)
ヒイラギという貴重なツッコミ役を失い、復帰するまでただ一人でツッコミを担当していた哀れな人。
苦労しているのにそれを愚痴りもしない、ある意味有能な上司タイプ。
サングラスで気付かれにくいが、実は結構な垂れ目。
療養明けのヒイラギが、さっそく品子にツッコミを入れ始めたついでに、彼女に寿司を奢らせるなど彼の復帰を名実ともに喜んでいる。
十年前のマキエの事故の当初は、全ての人や存在を否定。
心を閉ざし、療養する部屋からすら出ようとしなかったが、品子の誘拐事件をきっかけに復帰。
クラムとつぐみが会っているのをやたらと心配したり、画伯なのが発覚したり、ちょいちょいサングラスを外してみせたりと、今作になってから色々と苦労と意外な一面が増えているのは間違いない。
【
日本人とアメリカ人のハーフで十六歳の少年。
耳たぶまでの長さの栗色の髪、あどけない笑みから年齢より若く見られる。
落月上級発動者。
室に威圧されその苛立ちを晴らすために、わざと人に襲われているところを、つぐみが助けに入りそれ以降彼女に興味を持つ。
◇◇◇◇◇◇(ここから本編ネタバレ)
つぐみに何かが起こると自らの体に同じように異変が起こる『印』を彼女に施し、それにより彼女を襲った人間を発見し次々と殺害。
現状で発動能力は不明。
つぐみに対する執着心はなかなかのもの。
つぐみもクラムも互いを一般人の友人だと思っており、それぞれの所属や状況は知らない。
当初はどんなことをしてもつぐみを手に入れようと考えていたが、彼女と交流を持つにつれ、そのままの純粋な彼女を見続けていたいと願うようになる。
【
肩の長さまで伸びた黒髪の男性。
どんな人間だろうが、好意を抱いてしまいそうな深みのある声をもつ落月上級発動者。
組織から逸脱した者を粛正する役割をもつ『処刑人』と呼ばれている。
奥戸からの攻撃の際に毒を受け、回復の為に飲んだ黒い水によって覚醒した千堂沙十美が体内に存在している。
◇◇◇◇◇◇(ここから本編ネタバレ)
彼の年齢も三十三歳とそこそこミドル世代。
義理堅い性格が災いして、中の人である沙十美に結構振り回されているある意味苦労人。
沙十美の存在を他者に知られないようにするために、一週間命を狙われ続ける『対象者』の仕事を請け負う。
沙十美の協力もあり、仕事は完遂。
しばらくは仕事を受けることなく過ごせる、……はず。
【
白日二条所属の下級発動者の十七歳。
まじめな性格。
きりっとした顔立ちに、獲物を狙うかのような鋭い印象を与える目をもった少年。
◇◇◇◇◇◇(ここから本編ネタバレ)
前作ではお使いしかしていない、うすーい存在感。
真っ直ぐすぎる真面目。バカ真面目と呼んでもいいくらい。
それ故に何かあった際の自己嫌悪も半端無く、よく落ち込んでいる。
倉庫での事件では暴走してしまったつぐみに対し、皆を心配させないようにする自覚を持たせるため、つぐみにあえて冷たい態度を取った。でもつぐみに対して、少々の嫉妬心があったのも事実。
木津兄妹が当人達に非が無いにもかかわらず、心無い言葉をかけ続けられていた事。
そしてそれを今まで知りながら助けなかった後悔から、一緒に受けた研修の際に、彼らを中傷から守ろうとして騒ぎを起こす。
この行動に後悔はないが、惟之に迷惑が掛かってしまった事にやはり落ち込む。
何だか彼は、暇さえあれば落ち込んでいるように見えるかもしれないが、そうでも、……あるかぁ。
【
白日四条所属の治癒の発動者。二十一歳。
ふわりとしたマッシュパーマの髪の青年。
どれだけ緊迫した場所だろうが状況だろうが、常に話し方及び行動はマイペース。
だがきちんと仕事はこなす、上級発動者。
甘いものに果てしなく弱かったり、仕事時と日常の行動に剥離があり過ぎて品子からは、「年相応からかけ離れた男」と評される。
◇◇◇◇◇◇(ここから本編ネタバレ)
発動能力は治療の力である『再生』。
今作も、甘いものLOVEは継続中。
それゆえにつぐみを誘いタルトを食べに行くなど、甘味に対しての情熱は常に120%大開放中。
さらにボケ役でもあるため、惟之の苦労は倍増。
そしてその惟之の反応を見て楽しむという、鬼畜の所業を続けていた。
ヒイラギの復活により落ち着くかに見えたが、ボケ協力者である品子との相乗効果により勢いは増すばかり。
皆の力になりたいという、つぐみの願いに気付き、惟之と品子を説得。
彼女を白日に所属させる為のきっかけを作った立役者。
真面目な時はきちんとする男。
が、その後のつぐみの所属先決めの際に、禁断の業『タルト接待』を使用するなど、目的の為には手段を選ばない一面も実はあったりする。
【
ミディアムロングの綺麗なダークブラウンの髪をした、凛とした佇たたずまいと理知的な瞳を持つ女性。二十六歳。
白日二条所属。
発動者ではないものの視野が広く、サポート面において完璧に対応する姿は二条に限らず他の所属の人間からも高い評価を受けている。
◇◇◇◇◇◇(ここから本編ネタバレ)
そう。
こういう人は怒らせると怖い。
惟之は奥戸の事件で出雲に対し事前に止められるのを避けるため連絡をギリギリまで遅らせ、無茶をしたことにより正座で彼女からの説教を受け、それを品子に見られるという可哀想な出来事もありました。
すぐにテンパるつぐみにとって憧れの人。
現状では出ておりませんが、いずれ少女さとみとのふれあい予定あり。
視野の広い女、出雲さんがどのように少女を楽しませるのか、こうご期待。
【
落月上級発動者。
組織内においての監視、報告をする正体不明の人物。
前作においての奥戸が施した障壁は彼の助力によってなされていたもの。
◇◇◇◇◇◇(ここから本編ネタバレ)
好奇心が強く、仕事よりもこちらの方を優先しがち。
それでもうまくやっていけているのは、彼の見極める力がそれだけ優れているという事。
誘惑に勝てず、敵である白日に庇護されているつぐみに接触を試みるなど、なかなか綱渡りな人物。
自分の知らないことに興味津々。
それを提供した人物には同等の情報を提供したがる、変わったお人。
【
一条上級発動者。二十五歳。
右目尻の下にある泣きぼくろがある男性。
父吉晴と共に祓いを確立させた功績により地位は高め。
品子と惟之に対して辛辣に当たる。
【
老いではなく
一条の長。
マキエ亡きあとの祓いを確立し、白日内における一条の地位を一気に向上させた。
【
丸顔で小柄な女性。
歳は五十を超えているが、優し気な顔つきで年相応には見えない。
だが顔つきに反して出てくる言葉は、辛辣なものが多い。
三条の長。
◇◇◇◇◇◇(ここから作者所感)
人のほっぺのリフトアップが大好きなご婦人。
十年前もそして現在になってもそこは継続して変わらず。
普段本部に寄り付かない品子の事は呆れながらも、本当に大切に思っています。
【
三条の長である清乃の直属の部下。
◇◇◇◇◇◇(ここから本編ネタバレ)
品子にこっそり資料を貸し出すなど、品子と惟之の事は清乃と同様に(彼女と違って優しく)見守っております。
【さとみ】
ヒイラギの肩代わりと黒い水によって発現した少女。
白のワンピースに長い髪、幼少時代の千堂沙十美の姿をしている。
言葉を話すことが出来ず、思念で会話を行う。
現在は千堂沙十美に話し方を教わっている最中。
千堂沙十美と違い、蝶の発動能力を使えない。
ヒイラギが目覚めたことにより、存在意義を失くし一度は消滅を望む。
だが、つぐみの「共にいたい」という願いを聞いた千堂沙十美の力により、心の欠片からの蘇りを経て、現在はつぐみと一緒に生活をしている。
◇◇◇◇◇◇(ここから作者所感)
一応の区別として室に居る方を沙十美、黒沙十美、沙十美(大)。
こちらの方をさとみ、白さとみ、さとみ(小)、少女さとみとしております。
年齢的には見た目十歳くらい、精神年齢六いをイメージしております。
甘いもの大好き。
でも歯磨きは苦手な女の子。
惟之の鷹の目と観測者の感覚で発動者と認識できない、不思議な存在。
【
一条所属の下級発動者。
中級選抜に不合格になったのが品子のせいだと逆恨みして品子を襲う。
惟之によりその襲撃は失敗に終わり、一条に捕らえられその出来事に後悔して自殺、ということになっている。
◇◇◇◇◇◇(ここから作者所感)
何だかね、から君をちょっと思い出す人でした。
一応ですね、彼の媒体はアリジゴクだったなぁとここで今更公開してみる。
アリジゴクって毒で体を動けなくしてから「いただきます」をするそうで。
ついでに成虫はウスバカゲロウとなり、「薄馬鹿下郎」で嫌な奴にぴったりと思いながら書いていた事もついでに公開。
高辺にとっては、もはや思い出の人。
【
ローレイヤーのロングヘアに赤みのある明るめのブラウンの髪を持つ。
妖しげな魅力と美しさを備えた女性。
一条の長の直属の部下。
仁部に品子を襲うように促した人物でもある。
三条にいた足取を一条にスカウト。
その目的はいかに。
【
三条所属の事務方。
あだ名は『なんで君』(命名:ヒイラギ)
発動能力は持ち合わせていないが、仕事の出来はそこそこ優秀。
調子に乗りやすく口が悪い。
ヒイラギの事をからかい、連太郎に殴られた事件を機に三条から一条へと異動予定。
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