第1話【“オカシイ”と思えば、どんな相手でもきちんと言う性格】

「また、野菜が腐れてるんですけど…」

この頃。僕達は、給食を作る施設で働いていた。

毎日のように腐れた野菜が運ばれて来ていたが、それを管理栄養士に伝えても、また腐れた野菜が届けられていた。

これは、仕入先が完全に悪いはずだが、栄養士が直接それを伝えていたかは、今も分からない。



もう我慢の限界がきて、社長に伝える事にした。

『退職願』も持って──。


「管理栄養士に伝えても全く状況が変わらないので、社長に伝えに来ました」

全てを話しても「管理栄養士に話してください」としか言わない社長。とうとうキレて、退職願を社長に提出し、「管理栄養士に何度言っても変わらないから社長に伝えに来たんです!分からないなら、今日でやめさせていただきます。書類は、自宅に送ってください」と言ってしまった。



そして、その日付けでそこを退職した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る