★10R》シェルズ城で召喚されし者
ここはシェルズ城の地下にある部屋の祭壇。
セレスティナが召喚した異世界の者は、何が起きたのか分からず祭壇の上に、ただ呆然と立っている。
(ここはどこや?俺はいったい……)
この銀髪の男性はクレイ・マルス。本名、
クレイは我に返り、キョロキョロと辺りを見渡し始めた。
セレスティナはそれを見て、クレイに話し掛け、
「あのぉ……貴方様は、異世界の人で間違いないのでしょうか?」
セレスティナにそう聞かれ、その言葉の意味する事がのみこめず、クレイは一瞬どう答えたらいいかためらった。
「……そうや思う。それより、こらどういう事なんや?それにあんたはいったい」
そう聞かれセレスティナは、クレイに説明しょうとした。だがニックが、2人の会話に割って入ってきた。
「おおセレスティナ!成功したのですね」
ニックは、嬉しそうにセレスティナを見た後、クレイの方へと視線を向けた。
「異世界の勇者様。詳しい説明は、私からさせて頂きます」
クレイに軽く会釈をすると、ニックは少し考え、
「そうですね。ここで話をするには、いささか場所が悪いかと。ですので、別の部屋に移動したいと思いますが?」
(こいつ、何でこないに焦ってる?まるで、このセレスティナっちゅう女に、話をさせたないように見える)
クレイは、ニックの言動や行動に違和感を抱いていたが、今の状況を把握する方が先だと思い、様子を見る事にした。
「ああ、分かった。じゃ行こか」
それを聞きニックはホッと胸をなでおろし、クレイに少しここで待つように言い、セレスティナを連れ一階に待たせている配下の者のもとへと向かった。
そして待機させていた配下の者に、セレスティナを部屋に閉じ込めておくように言うと、再びクレイのもとに来た。
「お待たせしてしまい申し訳ない。さあ、行きましょうか」
ニックにそう言われクレイは頷いた。
そして、ニックが前もって用意していた部屋へと、2人は向かった。
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