★2R》エピソード②
ここはとある町の、都会の町並みからすこし離れた高台にある一軒家。
辺りには、田畑や山々がつらなりのどかな地域だ。そして、そのまわりに家はあるのだが一軒一軒が離れている。
この家の二階の部屋の中では、一人の男性が真剣な顔でパソコンの前に座って操作していた。
周辺には、パソコン関係のあらゆる本と数体のゲーム機器が置かれている。
そして、フィギュア、コミック、小説、DVD、アニメ関係の物などがきれいに棚にならべられていた。
「あれから、もう二年がすぎるんかぁ。あの日以来、
そう言いながらキーボードに両手を添え、カチャカチャとリズミカルに指先を動かし入力している。
この男性は
「そういやぁ。龍騎は、どないしとる? ギルドをユウに引き渡したあと、しばらくして音信不通になりよった」
澪真は入力を終えると、
「まぁ、あの人のことやさかい、なんぞおもろいゲームでもみつけたんやろう」
パソコンの前で考え始めた。
「あれから、龍騎が言うとった異世界のことについて。いろいろと調べてみた。せやけど、バグはみつからへんかった」
そう澪真は、龍騎から異世界のことを聞かされたあといろいろと調べる。そして現在、そのゲーム会社をみつけ就職していた。
「…… その異世界についても、分からへんかった。だが、過去に異世界に行った者、数名に会うことはできた」
デスクの上に置いてある、ぬるいコーヒーを飲みながら、
「せやけど、あまりそのことについてふれたないようやったなぁ。……シズヤ以外はな」
そう言いながらパソコンの画面を切り替え、
「さて、俺はいつも通りゲームでもするか」
ゲームにログインしたその瞬間、家が大きく揺れ急に画面が光りだす。
「おい! 何が起きた!?」
すると、揺れは段々激しくなりその光は澪真をおおった。
その光が、澪真をおおいつくすと徐々に粒子となる。
そして、パソコンの画面に吸いこまれるように消えていった。
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