第14話 彼女からのアドバイス

さて彼女との戦いが終わって一日たってしまった。

最後に彼女は私達にすごく呆れたような表情をしていたが今日は一体何を言われるのだろう。

さて今日もまた放課後にいつの間にかになってしまっている。

さあ今日もまた彼女になにか言われるのだろうそう思って身構えていたのだが彼女が私達にはなった言葉は予想を反するものだったのでした。

「さてあなた達あのあと本は書き進めたのかしら?進めていないなら私も手伝ってあげるわ」

今彼女は何を言った?私はおもわず彼女に、

「ねえ今あなたなんて言ったの?まさか手伝うなんて言ったのかしら」

この言葉を受けた彼女はまた呆れたように、

「あなたが手伝って欲しいって言ったのでしょう。まさか忘れたなんていうのかしら?」

何故か彼女の言葉には怒気が含まれている気がするけど気のせいなのだろうか。たしかに私は手伝ってほしいと入ったけどまさか本当に手伝ってくれるなん誰も思わないだろう。

「まさか本当に手伝ってくれるなんて思ってなかったのよ。でもなんで手伝う気になったのかしら?」

それを聞いた彼女は、

「理由は単純よ。ただ面白そうと思っただけよ。ほらそんなことよりも早くどうするか考えましょう。時間はないのよ」

言われてみたらそうだ。あと学校に入れるのは一時間ほどしかない。

「そうよね。だったら早く始めましょう」

この時彼が、「めんどくさくなってきたなー」と言っていたのは多分気のせいだろう。

そして彼女は私達に対して容赦なく、

「まず、あなた達の作品は面白いけどテンポが悪いのよ。最初にすることはもっとわかりやすくすることが大切なのよ。読みなおしてわかりにくいところは直しなさい。わかったわね」

こう言われたら反論できない。まず私は基本的に書いたことは読み返していないからだ。そう言われたのなら言われた通りに進めてみよう。

「分かったわ。変えたら頑張るぞ」

それを聞いた彼女は私達に、

「ところであなた達来週テストだけど大丈夫なのかしら?」

え、来週テストなんですか。そんなこと聞いていないのだけど。それなのに彼は「やっぱり忘れてたのかー」とか叫んでいる。知ってたのなら早く教えてくれたらよかったのに。そんな事よりもいきなり言われても無理なんですけど。

なので私は彼女に情けないけど、

「小説よりも勉強教えてください」と頼むのでした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る