舞い踊る
踊ろう、春風を身に受けて
静かな冬はその姿を薄める
紡ごう、その身に春を纏いて
死は後方に
光は果てに
何もかもを置き去りにして
回る私の手を取って
曲もなく、感覚のみで、デタラメに
見るも無残な千鳥足
転ばぬように蹈鞴踏み
春風に酔う鳥のような
春を纏う君のような
透き通る空はどこか遠く
凪いで静まる水面のよう
回る景色は時のよう
口を大きく開きながら
声いっぱいに笑う君が
景色の端に映り込む
踊ろう、花が空を舞うように
やがて来る緑燃ゆる季節を想いて
紡ごう、その身を春の香で覆いながら
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