蒼天夏草

肌に触れる音と光の波


風と共に流れる川の如く


夏の香を運ぶ


サラサラと揺れ目の端に映る


民家の夏草が香り立つ


見上げれば遠く


延々と続く澄んだ青


ビー玉を覗くような世界


幻想は未だ空にあり


蒼天夏草、我を焼く


灼熱地獄に大差なく


だけれどどこか涼しげで


またその硝子に吸い込まれる

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