三日月

たとえば月


好きな女性を見るならば


そのすべてを愛そうとするように


私は月のすべてを愛した


なんでもない日の夜に、ギラギラと光る君


三日月は山吹の色で光る


周囲の雲を裏からじわりと照らしつつ


その瞳は私を睨むように


その真意は測りしれず


まさに深淵であった


そんな君も美しく、私は何度も魅入られる


惚れっぽいと自覚しながら

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