第349話 しおどき 📚



 スマホを外へ持ち出すと、帰宅後、消毒の要がある、濡らしてもいい古書と、そうでない古書がある(笑)……などの理由により、平安末期、戦国期、江戸末期を舞台にした3冊の長編小説を自宅での日常、入浴時、カフェで同時並行で読んでいます。


 で、そこから読み解かれて来るのは「物事には潮時こそがたいせつ」ということ。


 祇園精舎の鐘に聴くまでもなく、栄枯盛衰は世の倣い……というより、勃興と衰退こそが歴史をつくって来たのであれば、栄華を極めた時点こそが潮時であろうにと。


 ただ、それが客観的に見えるのはわれわれ庶民だけで、たまたま運や巡りあわせがよくて栄光を手に入れた、本人やその周囲の目は、煌めきに眩んでいるんだな、と。

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