第269話 花影 🌺



 にわかに寒くなって来たので、早朝散歩を数時間後に切り替えることにしました。


 30度ぐらいに昇った朝日を全身に浴びて歩いて行くと、わあ、気持ちいい!!


 はるかな山並みの中腹には、雲とも霧とも言えない白いかたまりがふわっと漂い、足もとの木や草は長く長く影を引き、ものみな生命の喜びを歌っているようで……。


 巨大なビニールハウスが格好の風除けになっているのか、そこだけコスモスがまだ奇跡的にあざやかに咲いているひと群れがあり、ひとつの花影がとなりの花に映り、その花影がまた別の花に……なんとも美しい、おもむきのある情景が楽しめます。

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