第213話 またはちろう 🍃
里芋の葉は大きくて、少し吹いてやると派手に裏返るので、すごく面白いのです。
少し前までは
人間社会の俳句という文芸には季語の掟があって、「
*
むかし、
――青いくるみも吹きとばせ
すっぱいかりんも吹きとばせ
又三郎先輩はマントを翻してそう唄ったそうです。
季語のうえでも二百十日に当たる今日、又八郎もまた一陣の風として、内陸部から海岸まで格好よく吹き抜けて、風の精の実力を見せてやりたいと張りきっています。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます