第172話 猫じゃらし 🐈




 真っ盛りの夏、早くも猫じゃらしが、新鮮な、さみどりの穂をつけ始めました。


 ふさふさした穂が犬の尻尾に似ていることから、本名(笑)は狗尾草えのころぐさというようですが、本名が犬で、俗称が猫だなんて、いっそうシンパシーを感じます。


 生まれ立てほやほやの猫じゃらし、俳句の季語では、秋に分類されています。

 

 ――父の背に睡りて垂らすねこじやらし       加藤楸邨

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