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最初は恥ずかしかった。だから、外で手繋ぐとか考えらんないって拗ねた。そしたらいつかそれが当たり前になるよって言ったから、だから仕方なく繋いだんだけど。
今じゃ、ちょっとコンビニ行く時でも仕事からの帰り道でも、暑くても寒くても手を繋ぐようになった。長い指だけど、節々がしっかりしてて綺麗な男らしい手、そんなあなたの手と。
ある日、道路に蝉が転がってて、生きてるのか死んでるのか分からないから横通るとき、怖くない?なんて他愛もない話をしてたら、急にじっと顔を見つめてきた。
「え、何、なんか顔についてる?」
君はクスって微笑んで言った。
「ね、当たり前になったでしょ。」
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