「もっと傷つけて、私を刻みつけて」

司弐紘

序章

第1話 夏の終わりに

 




 私は、今更宣言するまでもないですが素人です。ですが縁あって、や

 すはら先生の背中を押すことが出来ました。色々、あるでしょうがこ

 れで一区切り。ただ我々は容赦しない! 変わらず、背を押して、両

 手を引いて、次回作に繋げて見せます。




                          いぶき






 文字列は文字列だ。しかしその文字列を見た瞬間、僕はいぶきの表情を覗き見したような気持ちになってしまう。


 赤ら顔なのだろうか。それとも、何処かそっぽを向いているのか。一番馴染んだ、僕に食ってかかかる――それだけは無いか。


 なにしろ、まったく似合わないことをしてるからな。


 まったく、いぶきらしくない。


 だから僕は、いつもと同じように、いつもと同じ言葉を返そう。




「――僕はいやだ」

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