前のエピソード――第94話　番外編　１４

　ヨロズのコト

　ショウは転生者３人と死に別れたあと、絶望の中で塞ぎ込みます。高校生である彼には当然の結果と言えます。その彼を献身的に支えたのがアリスです。その甲斐もあり、ショウはやがて自分を取り戻し、同時にアリスに対して感謝以上の感情を抱くようになったのです。（同様に襲撃にあった一人のメイドの発言によると、アリス姫はショウのお世話係を頑なに誰にも譲らなかったと残っています）

　バラスと面会時、ショウは聖騎士を発動しておりませんでしたが、剣聖スキルはあくまで五感の強化、認識を阻害する隠密には対抗出来ません。

　魔族と竜族に仲間意識はありません。「魔物が竜を連れてくる」と言うのは（人間が知る由もないが）本来語弊であり、意図的に刺激を与えた竜から逃げるという（魔物は兵器であるため感情はないが）命懸けの逃避行なのであります。

　もしかしたら、ボーダー連峰を探索したら多くの魔核が落ちているかもしれませんね。

　魔核について、補足

　魔核の生成は並行処理が可能です。つまり、大型を生成しながら小型も生成出来るのです。ただし、大型と中型の並行処理は出来ません。魔族の力量にもよりますが、小型の魔核は複数個並行して生成することが出来ます。