指
あなたの声も体の熱もすべてを忘れたけれど
あなたが私の体を辿った指の感触だけを覚えているの
私がこの世を去る少し前も きっとあなたの指の感触だけを思い出すわ
ほそく白く長い指 それだけが 冷えた脳の中にくっきりと熱を宿して残っているわ
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