あなたが残した跡だけが


今も私の体に残り続ける


浅い海で 素足を洗っても


荒い雨でこの涙を拭っても


あなたにはもう会えない


でも 


あなたが残した跡だけが


体をいばらのように傷つけ続け


切なくも 悲しくも いとしくもさせる


あなたの残した跡だけを


ゆびさきで そっと辿る


降り積もった銀雪に 絵を描くように 

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