スペクタクル 

映像が走っている 名前すらつけられないほどの速さで


掴もうとしても とりどりの色で僕の前を通り過ぎていくだけ 


流線型につらなっている ビーズのような それらを


追うこともできず ただ眺めるだけ


そんな人生でいいのだろうか 


映像が走っている 僕はどうしたい 


僕は逡巡したのち その光に飛び込んだ 


この決断が正しかったのか はては間違っていたのか


今はまだわからない  


だが光の波に乗って 暗闇の中を突き進む


この感覚だけは 快感だ

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