深雪と白狼
自分から群れを離れて
ひとりになった白い狼
彼を知るものは荒野にふる雪だけ
新たな年 新たな雪
狼にも新たな恋が降ってくる
白い狼は雪をひとつ 赤い舌に乗せると
それをぱくりと食べ
青い闇の中に溶けて消えていった
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