(三)
「良かったわ。それじゃ」
デニスがログアウトした。続けて僕もログアウトした。
僕は××駅前にきた。デニスはまだ来ていなかった。
一人の女児が僕の方へ歩いてきた。
「サム君」
女児がデニスの声で話しかけてきた。
「デニス君?」
「そうよ」
デニスは白いブラウスに赤いスカートを着ていた。学校では白いシャツと黒いズボン姿だったのに。
「デニス君は女児なの?」
「それについては、家で話しましょう」
僕たちは並んで歩き始めた。
(続く)
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