(二)-16
桟橋の終端あたりで桟橋の方を見てみると、背中から落ちたイスラム商人は、両手両足をじたばたさせておぼれかけていた。浅瀬なのにおぼれかけているということは、この男性は泳げないのだろう。
ともかく僕たちはすぐにサッサリの方へ向かった。ザヴァッティーニ商会へと向かうためだ。僕たちはジーノにだまされたのだ。そのジーノに会うためにサッサリへ向かうことにした。あの男をとっちめてやらないと。
僕たちは途中駆け足になったりしながら歩いていった。ジーノには追いつけなかったが、サッサリの町に入り、馬車から降りて商館に入るジーノの姿を見つけた。
僕たちは走って商館の入口へ向かった。扉を開けると、カウンターのところでジーノと商会の人が話しているところだった。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます