六話 少女達はゲームに夢中
六話 少女達はゲームに夢中
で、私のステータス見せるの?
あのオールDでスキルなしのステータスを?
大丈夫? 失望されない?
……今私のこと結構好意的に思ってくれてそうだけど、だからこそ怖いというか。
例えば、普段まじめな子がちょっとした悪事を起こし、不良がちょっとした善行を行ったとしよう。
全体を見て考えれば、まじめな子の方がいい人なのだが、なぜか不良の方が好感度が高くなる謎の現象。
それだけ印象のギャップていうのは強烈で……
いや、出合頭に倒れたわけだし、今更ステータスぐらいどうってことない気もする。
でも、なんか恥ずかしい。
気分的にはケレスちゃんのおねーちゃんなのに、できない子って思われたらなんかへこむ。
幼女に妹扱いされるとか……ぐふふ、、
じゃなくて、そんなのだめ。
あ、そうだ。
「ケレスちゃん、ゲームをしましょう」
「げーむ?」
「ええ、簡単なゲームです。それに勝てたら教えてあげます」
気をそらして、忘れてもらおう。
何回か勝って、そのあとほかの遊びも一緒にやって気が付いたら一日が終わっていた作戦。
これで行こう。
「やりたい、やりたい」
ただ、幼女とはいえ仮にも公爵令嬢。
転生者 (ひきこもり)の頭脳では心元ないので、これで行こう。
「リバーシって分かる?」
「りばーし?」
「この木の板とコインを使って遊ぶんだけどね…… (少女ルール説明中)」
記憶を取り戻し、暇だったので自作しました。
自作したって言っても、薄い木の板にコインが置ける間隔で升目を書いただけだけど。
リバーシっていいよね。
ルールも簡単だし、作るのも簡単だし。
「おもしろそう、やりたーい!!」
「ほんと? じゃあはじめはこの4×4の小さな板であそぼっか」
「うん」
「じゃあ、先攻どうぞ」
「やったーー!! えっとね、じゃあここ」
「じゃあ、わたしはここにおこうかな?」
ちなみに作った板は4×4と6×6のみ。
え?
8×8?
知らない子ですね。
ただまぁ、オタクっていう生物はどうでもいいようなことばっかり、詳しかったりするんだよね。
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