第317話 介護とケッコン

母親の介護が、恋愛も結婚も出産も子育てもすっ飛ばして始まってしまった



正直、未来にも過去にも絶望しかない



母親は毎日「痛い、痛い」と体のあちこちの悲鳴を私に叫ぶ



最近、再開したブラックだった仕事で体をまた壊し、家事と生活に追われて消えたくなる



不調ばかりを愚痴る両親に潰されそうになる



やたら独りがサミシクテ夜に涙がとまらない



そんな今日、気がついた



ああ、人は年老いる親を抱えきれない寂しさと人生に独りでは耐えられず結婚するのだ



私の大好きな故人の祖父母は結婚は「忍耐」だと言った



少ないが私も恋愛経験はある



幸せなことと同じくらい悲しいこともあった



でも、孤独ではなかった



自分の親のためではない



自分勝手な孤独にタエラレナイ



だから、私は1度で良いから誰かと人生を共にしたい








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