第307話 憧れたSTAR

子供の頃に



闇が怖くて、天井に貼り付けた偽物の星のステッカー



怖くなるたびに



天井を見上げていた



でも



大人になり孤独の闇の中で彼らに会った



本物の星に手が届いた時の怖さは



子供の頃の闇の比ではなかった



ステッカーの星は紙になって



枯れ葉のように落ちてしまったけれど



本物のホクトシチセイのSTARは



まだ私のなかで痛く甘く輝いている




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