風になりたいとよく考える。

風になって、果てしなく拡がる青空を果てしなく旅してみたいと。

それは故郷に帰るといつも思う。

故郷で見上げる空は、都会で見上げるよりも広く

そして自由に感じる。

この空を見たくて私は何度も故郷に帰るのだ。

しかしそんな故郷の空も

都会のあまり広くないように見える空も繋がっている。

それ以上に遠くの世界にも繋がっている。

それが本当の空である。

私はそんな空をいつまでも漂って生きてみたい。そう思った。

もしも魔法が使えるようになったら。

私は風になりたいという願いを叶えて、

果てしなく空を漂っているかもしれない。

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